First released: 26th December 2012
About
- 1.秋の田の かりほのいほの とまをあらみ わが衣手は つゆにぬれつつ0:10
- 2.春過ぎて 夏来にけらし 白たへの 衣ほすてふ 天の香具山0:09
- 3.あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかもねむ0:11
- 4.田子の浦に うちいでてみれば 白たへの 富士の高ねに 雪は降りつつ0:09
- 5.奥山に もみぢふみわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき0:10
- 6.かささぎの わたせる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける0:11
- 7.天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも0:09
- 8.わがいほは 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり0:09
- 9.花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に0:10
- 10.これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関0:09
- 11.わたの原 八十島かけて こぎいでぬと 人には告げよ あまのつりぶね0:10
- 12.あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ0:11
- 13.筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて ふちとなりぬる0:11
- 14.みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに 乱れそめにし われならなくに0:09
- 15.きみがため 春の野にいでて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ0:10
- 16.立ち別れ いなばの山の みねにおふる まつとし聞かば 今帰り来む0:11
- 17.ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは0:10
- 18.住の江の 岸による波 よるさへや 夢のかよひ路 人めよくらむ0:11
- 19.難波潟 みじかきあしの ふしの間も あはでこの世を すぐしてよとや0:10
- 20.わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思ふ0:09
- 21.今来むと いひしばかりに 長月の ありあけの月を 待ちいでつるかな0:09
- 22.ふくからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ0:09
- 23.月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど0:10
- 24.このたびは ぬさもとりあへず 手向山 もみぢのにしき 神のまにまに0:09
- 25.名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな0:11
- 26.小倉山 みねのもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ0:10
- 27.みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ0:10
- 28.山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば0:10
- 29.心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花0:09
- 30.ありあけの つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし0:10
- 31.朝ぼらけ ありあけの月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪0:10
- 32.山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり0:10
- 33.ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ0:10
- 34.たれをかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに0:09
- 35.人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける0:10
- 36.夏の夜は まだよひながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ0:09
- 37.しらつゆに 風のふきしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける0:10
- 38.忘らるる 身をば思はず ちかひてし 人の命の をしくもあるかな0:09
- 39.あさぢふの 小野のしの原 忍ぶれど あまりてなどか 人の恋しき0:09
- 40.忍ぶれど 色にいでにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで0:10
- 41.恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか0:10
- 42.ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ 末の松山 波こさじとは0:10
- 43.あひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり0:10
- 44.あふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも うらみざらまし0:10
- 45.あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな0:10
- 46.由良の門を わたる舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな0:10
- 47.八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり0:09
- 48.風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな0:09
- 49.みかきもり ゑじのたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ0:10
- 50.君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな0:11
- 51.かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを0:11
- 52.明けぬれば くるるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな0:09
- 53.なげきつつ ひとりぬる夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る0:09
- 54.忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな0:10
- 55.滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ0:10
- 56.あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの あふこともがな0:10
- 57.めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな0:10
- 58.ありま山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする0:09
- 59.やすらはで ねなましものを さよふけて 傾くまでの 月を見しかな0:11
- 60.大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立0:10
- 61.いにしへの 奈良の都の 八重ざくら けふ九重に にほひぬるかな0:10
- 62.夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ0:11
- 63.今はただ 思ひたえなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな0:09
- 64.朝ぼらけ 宇治の川ぎり たえだえに あらはれわたる 瀬々のあじろ木0:10
- 65.うらみわび ほさぬそでだに あるものを 恋にくちなむ 名こそをしけれ0:10
- 66.もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし0:09
- 67.春の夜の 夢ばかりなる たまくらに かひなく立たむ 名こそをしけれ0:10
- 68.心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな0:10
- 69.あらしふく 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の にしきなりけり0:10
- 70.さびしさに 宿を立ちいでて ながむれば いづこも同じ 秋の夕ぐれ0:09
- 71.夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞふく0:10
- 72.音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじやそでの ぬれもこそすれ0:10
- 73.高砂の 尾のへの桜 咲きにけり とやまのかすみ 立たずもあらなむ0:11
- 74.うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを0:09
- 75.ちぎりおきし させもがつゆを 命にて あはれことしの 秋もいぬめり0:10
- 76.わたの原 こぎいでて見れば ひさかたの 雲居にまがふ おきつ白波0:10
- 77.瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われてもすゑに あはむとぞ思ふ0:10
- 78.淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜ねざめぬ 須磨の関守0:09
- 79.秋風に たなびく雲の たえ間より もれいづる月の かげのさやけさ0:09
- 80.長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ0:11
- 81.ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる0:09
- 82.思ひわび さても命は あるものを うきにたへぬは なみだなりけり0:10
- 83.世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる0:10
- 84.ながらへば またこのごろや しのばれむ うしと見し世ぞ 今は恋しき0:11
- 85.夜もすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり0:10
- 86.なげけとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな0:10
- 87.むら雨の つゆもまだ干ぬ まきの葉に きり立ちのぼる 秋の夕ぐれ0:11
- 88.難波江の あしのかりねの 一よゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき0:10
- 89.玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする0:10
- 90.見せばやな 雄島のあまの そでだにも ぬれにぞぬれし 色は変はらず0:11
- 91.きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかもねむ0:10
- 92.わがそでは 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし0:12
- 93.世の中は 常にもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの 綱手かなしも0:09
- 94.み吉野の 山の秋風 さよふけて ふるさと寒く 衣うつなり0:10
- 95.おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つそまに すみ染めのそで0:10
- 96.花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり0:11
- 97.来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ0:10
- 98.風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける0:09
- 99.人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は & ももしきや 古きのきばの しのぶにも なほあまりある 昔なりけり0:22